本印刷サービスでは、自社開発した専用の特注のデカール用紙を使用しています。
自社開発にあたってのポイントは、デカール用紙に使用されているクリア層の成分自体もこだわりましたが、一番のポイントは「デカールになる層」にあります。
印刷に適しながらも、デカール用添加剤(マークセッターやマークソフターに代表される液剤)で柔らかくなり、なおかつ薄くても扱いやすく、透明度が高いことが特長です。
「印刷用クリアデカール」(※MDプリンター用など)は、糊を塗工してある台紙(青が一般的)に、デカール印刷オーバーコートに使うクリアをシルクスクリーン印刷で印刷したものが一般的です。弊社でも以前はその方式で製造した印刷用クリアデカールを販売・使用していましたが、現在は弊社で使うインクに合わせて改良したものを使用しています。本用紙はレーザープリンターのトナーとの相性も良いため、ハガキサイズなどのサイズに断裁したものも販売しています。
薄さは0.012mm(12μm)です。以前販売していたクリアデカールは0.020mmでした。
透明度につながる薄さも大事な要素ですが、デカール補助液剤の効き方や扱いやすさ、インクのノリなど試作を重ねた用紙です。柔らかすぎても扱いに困ります。